おばあちゃんは突然に、

おばあちゃんに、なった。

予定よりも少しだけ早く生まれてきた、孫。

母子ともに健康であることが、
何よりも嬉しかった。

生後二日目。
初めましてだった。

この時点での私は、
「おばあちゃんになった」という実感はまるでなし。

娘が子どもを産んだ。
その事実しか認識していなかった。


遡ること数十年前、
私がママになったとき。

お腹の中に小さな命が授かり。
毎日少しずつお腹が大きくなっていく。

「はい、ママですよぉ」

なんて、お腹に話しかけたりして。

生まれてくるまでの約10ヶ月。
ママになる気持ちも、少しずつ育っていたと思う。


ところが、だ。



娘が出産して、目の前に赤ちゃんがいる。

……おばあちゃん、かぁ。

小さな身体。

恐る恐る抱っこしてみる。


こんな小さな人を抱っこするのは、
いつ以来だ?


そそ。
初めて会ったときに泣いていた孫ちゃん。
まだ泣き方そのものが、慣れてない?
(これがたまらなく可愛い)

「あらー、どした?」

そう言いながら抱っこして、しばらくすると……。



おやおや?

泣き止んだ。

えっ。

もしかしてこれが、

「おばあちゃん」パワーか?


もちろん、たまたまだったかもだけど。




こうして、私のおばあちゃんな生活が幕を開けた。


娘、本当に本当にお疲れ様。

そして、孫ちゃん、ようこそ。

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