先日、ふと思い出して調べた演歌がある。
三船和子さんの「だんな様」という歌。
発売されたのは1982年。
今から40年以上前の曲。
歌詞をあらためて読んでみると、
夫を大切に思い、尽くす妻の姿が描かれている。
(気になる方は調べてみてください)
「あなたを支えて生きてまいります」
そんな夫婦像だ。
もちろん、歌そのものを否定するつもりはない。
夫を大切にすることに幸せを感じる人もいるだろうし、
そういう夫婦のかたちも素敵だと思う。
ただ。
あらためて考えると、たった40年余り前には、
こうした「だんな様に尽くす妻」の歌が世に出て、
受け入れられていたんだな、と。
今、同じ歌を私のような世代も含めて耳にしたら
どう思うだろう。
「え、妻がそこまで尽くすの?」
「夫は妻に何をしてくれるの?」
なんて声が聞こえてきそうだ。
「支えて生きてまいります」なんて言われると、
思わず、ん?時代劇か?と思ってしまう(笑)。
この40年余りで、女性の生き方や
夫婦に対する考え方もずいぶん変わった。
そういえば、携帯電話だって大きな箱のようなものから、
折りたたみ式になり、今ではスマートフォンが当たり前に。
通信機器一つでこんなにも変わるのだから、
夫婦の在り方が変わってきたのも
不思議ではないのかもしれない。
1980年代以降、女性の社会進出が進み
共働き世帯も増えていった。
夫が外で働き、妻が家庭を守る。
そんな従来の夫婦像だけでは
語れなくなってきたのだと思う。
そもそも最近は夫婦愛を正面から歌った曲を、
あまり耳にしなくなった気がする。
昔は演歌や歌謡曲に、夫婦で歩む人生や、
夫への献身、妻への感謝といったテーマが
よく登場していた。
めおとなんとか、とかね。
今はどうだろう。
夫婦という関係そのものよりも、
自分らしく生きること、
自分の選択を大切にすること、
自分の人生を楽しむこと。
そんなテーマの方が、ずっと身近に感じられる。
夫が仕事を頑張っているなら応援したい。
それはわかる。
でも、妻だっていろいろやっているのだ。
家事や子育て、家族の予定を調整したり、
日々の暮らしを回したり。
仕事をしている、していないにかかわらず、
それぞれに自分の役割や頑張りがある。
夫だけが頑張っているわけではない。
夫を支えることが妻の当然の役割、
という時代ではなくなったのだと思う。
今は、夫婦それぞれが
自分の人生を持っていていい。
夫に尽くす人生もあれば、
お互いに自立して、それぞれの時間を楽しむ人生もある。
ちなみに私の場合。
夫とお酒を酌み交わすよりは、
健康のために青汁でも
まずい、もう一杯!とでも行きたいけど。
そして私は私で、卓球をしたり、
旅行に出かけたり、好きなことを楽しみたい。
「だんな様」より、まずは自分の人生。
だって一度きりだもん、人生は。
夫婦の在り方も、時代とともに変わった
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